2025.08.14

【イベントレポート】DANCE ATTACK!!の偉大さと、その苦悩の乗り越え方について個人的考察

こんにちは😊DANCE COMPANY みやか組、代表のみやかです。

 

本日はとってもとってもタイムリーな話題、昨日開催された国内最高峰の学生ダンスコンテスト【DANCE ATTACK!!全国決勝大会】にて、筆者が幼い頃から手塩にかけて育てている生徒チームMonoceros!!!(モノセロス)が、なんと全国3位🥉に輝きました。

 

 

公式サイト⬇️

『DANCE ATTACK!! 2025 FINAL中学生の部』 – DANCE DELIGHT WEB SITE – ダンスディライト公式サイト

 

 

左から順に
ふうか(中2)、さいか(中3)、みらの(中2) です。全員、一から育てた本当に自慢の弟子です。昨晩は夢のような時間を過ごさせていただきました。

 

 

 

受賞報告は、既にSNSなどで終わらせていますので(みやかインスタはコチラ)、この記事では、ダンスアタックという大会についての解説、そして昨日のレポート(私達だけでなく他チームや高校生部門も)、また、私たちが結果を残すまでの苦悩と、それを手放すまでを書き綴ってみます。

 

 

今から7、8年前までは筆者も実際にダンスアタックに挑戦していたプレイヤーの1人だったワケです。だから、昨日挑戦していたプレイヤー達の気持ちも本当に本当によく分かります。痛いほど共感できます。

 

 

だからこそ書けるであろうこの記事が、ダンス関係者の皆さまや、これから挑戦する若きダンサーたちに届いたら嬉しいな😊

それでは、レッツゴーー💨💕

 

 


DANCE ATTACK!!とは??

 

DANCE ATTACK!! の凄さ

中学生・高校生限定の全国大会
各地域予選を勝ち抜いた精鋭のみが出場できる、日本最高峰の学生ストリートダンスコンテスト。

20年以上続く深い歴史(2001年スタート)

世代を超えて多くのスターを輩出してきた伝統的大会。

「ダンスの甲子園」と呼ばれる存在感
青春の全てをぶつける舞台として、全国のダンサーに憧れられている。

多ジャンルの高レベル競演
HIP HOP・LOCK・POP・WAACK・HOUSEなど、多様なジャンルがハイレベルでぶつかり合う。

プロへの登竜門
ここで名を上げたダンサーが、その後国内外でプロとして活躍する例も多数。

 

 

まとめるとこんな感じ。
本当に凄い、凄い大会である。若きダンサーたちの登竜門として長く親しまれてきた事実がある。

 

JAPAN DANCE DELIGHTを運営するADHIP(株式会社 アドヒップ)が主催し、その名にふさわしく、日本各地から集まった精鋭チームが全国制覇を目指して競い合う。

 

現状、国内の35歳以下のストリートダンサーで、アタックに挑戦したことがないという方は極めてレアだ。大会自体を知らないという人は…言い方がキツくなるが、プロのストリートダンサーでは無さそうだ。(個人的にだからね)

筆者も、同世代のプロダンサー達はみんなアタックで(もちろんその前からも)出会い、戦っていたメンバーばかりである。だから±3歳ぐらいまでのダンサーは、なんだか謎の一体感がある。どの世代もこんなもんだ。

 

 

 

つまり、今夏の筆者たちがこの大会に挑戦したのは悩むまでもなかった。言わずもがなである。

 

 

でも、正直はじめから
「意欲的」「積極的」「前向き」
にだったかと言われれば、全然そんなことはない(笑)

 

気持ち的には
【激務のサラリーマンの日曜午後10時】ぐらいだ。

 

 

 

「あーーーーーー行かねばーーー行きたくねーーーーでもやんないとなーーーうわーーー」

「あーーペニーワイズがくるーーー“それ”が見えたら終わりだよーー」

 

 

 

まぁ、そんなことを言いつつ
つい出場してしまう、つい頑張ってしまう私たちは、よっぽどダンス好きのアタック好きなのだろう🤔🩵

 

 

なぜ我々がこんなに、アタックをペニーワイズに例えるほど気が重かったのかといえば、昨年の【悪夢】が、拭っても拭っても下水溝から顔を出すからである。🎈

 

 

 

 

 

昨シーズンの我々は、筆者のプロデュースする作品をひっさげて、全国全ての地域を回った。それでも予選を上がることは出来なかったのだ

 

 

時間もお金もめちゃくちゃなほどかけ、負け続けた2週間で、音編も振り変更も何回も何回も行った。その度にかなり振り回して。Monoceros!!!の3家族は、何一つ文句も言わずついてきてくれた。

衣装も生地を買ってきて大幅に改造した。それでもダメだった。

筆者を信じて最後までついてきてくれたのに、最後までファイナリストにさせられなかったことの悔しさ、不甲斐なさ、どんなに情けないことだろうか。

 

苦しい日々だったが、それでも筆者はその苦しさと引き換えに、たくさんの学びを得た。

 

 

 

実は全ての地域で、総評に良かったチームとしてMonocerosの名前は掲載されていた。

 

 

3人のスキル→届いてなくない
チームワーク→足りなくない
表現力→ある
作品力→なくはない

 

 

 

それでも負けたということについて、筆者はあることに気づいた。

 

それは、、、

 

 

 

 

 

 

「きっと戦い方が違う」

 

 

ということについて。

 

 

 

2024年シーズンのMonoceros!!!は、筆者が3人に高度なことを要求し、それに彼女たちが必死に応える。それの繰り返しだった。

でもふと横に目をやると、もがいている我々と圧倒的に違うナチュラルな作品作りのチームが、そう、ナチュラルに踊り、ナチュラルにファイナリストの座を掴んでいったのだ。

 

 

ここで、前の話に戻るが、DANCE ATTACK!!は「ダンス界の甲子園」なのである。青春の全てをぶつける場所なのだ。

 

なぜ本家の「甲子園」が、人気なのかを考えたら分かる。

 

・高校野球という舞台が持つドラマ性
・長年培われてきた伝統

 

甲子園は高校球児にとって最後の舞台となる選手も多く、一球一球に魂を込めて戦う姿に感動を覚える。一戦必勝の緊張感がファンの心を掴み、プロの試合に比べ番狂わせや逆転劇も多く、予測不能な展開がファンの心を揺さぶる。

 

 

ダンスアタックを審査する先生方も、その多くがアタックに出ていた世代である。

 

ダンス会の甲子園で選んでもらうためには、審査員、オーディエンスを、【ファン】にするようなダンス、心を揺さぶるダンスをしなければならない。

 

 

 

私に言われたことを必死に取り組んでた彼女達も本当に凄いし、無駄なことは一切ない。

しかし、筆者の勝ちにこだわったダンスをきっちり踊りきることで、果たしてドラマは生まれるだろうか。

 

 

 

 

そんなこんなで、今シーズンからの我々は、初めて本人たち中心に作品作りをすることを決めたのだ。

 

 

これはこれで、一筋縄ではいかなかった。本人たちのやりたいことを尊重しながら、形になるように促していく。(こういうのをワークショップファシリテーターと言うんだよね)
まだ年齢も、キャリアも、未熟な指導者の筆者には、本当に難しいことだった。

 

 

しかし、制作の日々は、まるで大学院のときを思い出すようだった。Monoceros!!!の3人が院生で、筆者が指導教員である(笑)

 

教えるのではなく気づかせていく。ブレたら戻し、頑固になってきたら解く。そんな中で、3人が私の想像を超えていく。成長続きの春だった。

 

 

そんな筆者の頑張りは、ミジンコがかけるサングラスみたいに小さいもので、当の本人たちは言わずもがなかなり苦しんだと思う。

 

音選び?ダンス?衣装?どこからなにからはじめるの?!という状態。

音を何個か選び、コンセプトを考え
先生にダメをくらい、また考え、ダメをくらい😂辛い日々だったでしょう。あれを考えたらこれも考えないといけない。完璧!と思っても、すぐに崩れていく。

 

 

 

やっと音が決まったあと、筆者の大阪の自宅に子どもたちがやってきて、みんなで音編を行った。美味しいおやつを食べながら、一日中行った。

実は、Monoceros!!!の今シーズンの作品は2曲使いで、それを切り貼りして演出しているが、2曲目の候補曲が3、4曲ぐらいあって、ずっと本人たちは決めかねていた。

 

 

どれにしようかなぁ。先生、どれがよいですか。

 

 

もう時間もなかったので、筆者はやんわり「これかなぁ〜… この曲と、この曲はこういう点が少し気がかりだから…この曲はこういう点で良いから〜…」みたいな感じで、曲の決定を促した。

 

数日後帰ってきた返事は「みんなでもう一度話し合って〇〇の曲にします!
その曲は、なんと私が気がかりと言い、候補から外していた楽曲だった(笑)でも、振り返れば彼女たちが1番初めに選んでいた曲だった。

 

 

 

当時の筆者は

 

おいおい〜!^^;

と思いつつ、

 

もう知〜らね、自分たちがやりたいんならやるだろ〜

 

みたいに思っていたのだが、もしそこで過去の筆者が選曲にダメ出しをして、無理やりに違う曲をもってきてたとしたら。それなりに頑張るだろうけどまた違った結果になってたかもしれない。あの時意見を飲み込んだ筆者gjとも思う👍(笑)

やっぱり、人間は自分で決めないと納得しないし頑張れないからね。😂

 

 

そんな、本人たちのやりたいこと優先で作った作品作りで2025年、予選シーズン一発目に行われたATTACK!!!の西日本予選で見事Monoceros!!!は準優勝🥈を決め、ファイナルへの切符を手に入れた。

 

昨年、あまりのレベルの高さに意気消沈してた西日本大会でだ。筆者はあまりのサプライズニュースに、静かなJR宝塚線の車内で飛び上がった。

 

いう間にあっと8/15の全国決勝大会。彼女達は自分たちで練習を積みあげ、この日を無事に迎えることができたのだ。今の時期は、アタックだけでなくSDリーグ(ダンスのプロリーグ“Dリーグ”が運営する全国ダンススタジオ対抗決定戦)の練習もより激しさを増す時期で、体力・気力共にかなり負担だらけだっただろう。

 

乗り越えた彼女達の強さには脱帽だ。

 

 

当日筆者はオープンに合わせてゆっくり行き、席につき、本番前の同気(どうき)※手を繋ぎみんなで心をひとつにする仕草

のみ参加、あとは直前練習ももう見なかった。

 

 

私が言うように踊るのでなく、自分達のやりたいことが前面に出るべきだと信じていたからだ。

 

 

同気をしていたため、中学生部門の初めの3チームだけ申し訳ないが拝見できていなく、その他は、高校生部門も含め全チームダンスを観ることができた。
筆者だって、アタックの【ファン】だからね。

 

 

6番のNoaRiseは、先週他の大会で拝見した所だったので、その時よりかなり良くって驚いた。

13番のStep Lookersは、かなり筆者のいう「アタックらしさ」を感じるチームで、スキルも高くかっこよかった。入賞必至だと思った。

15番のBless Brosは、いつも見ているメンバーだけど、2人であんなにステージを大きく使って、体力の残りのひとゲージまで使い切ろうという様子に胸を打たれた

16番のariaは中学生に思えないスキルと妖艶さだった

27番のyoung doughnut’sは上手すぎて終始くらった

28番のSISTERHOODは、振り付け者のセンスだけでなく勉強も感じられるというか、緻密に計算された完璧なショーだった

 

 

 

高校生部門の2番 aileは、凄い身体能力とスキルだった。これをアタックでやると、そりゃミスには繋がりやすいとは思うけど、それぐらいミリ単位のショーだった

5番のcoreは、等身大の彼女たちが悩み抜いた様子を高いスキルで踊られているようで、アタックらしくてグッときた

7番のりんかとりお、かっこよかったな〜

11番のRatel上手すぎた。ヒット教えてくれ。

19番のSan junipero、今まで見た中でいちばんグッときた。知り合いとかじゃないけど、長期に渡り自分たちのスタイルで表現をする様子に感動しないわけが無い。

22番Growth、仕上がってたな〜

27番の樹海は総合的に色々良すぎてちょっと嫉妬するレベル

 

 

サラッと心に残ったチーム書いてみたけど、全然足りないや。全チーム良かった。これはぜひみんな生で見て欲しい。

 

 

 

全員が上手すぎて、もう最後の方はスキルとかはなんかどうでも良くなる、というのは筆者が感じた印象だ。

 

きらびやかなハイクォリティの宝石だらけのなかで、順位をつけるとなると、やはり何が好きだとか、どこにこだわりがあるかだとか。
これも良いし、これも良いけど、私はこれが好き。審査員も人間なので、そんなふうに選ぶのではないだろうか。

 

 

Monoceros!!!はアタックの予選で2位になったあと、この決勝大会まで、ひとつだけ大会に出た。飛ぶ鳥を落とす勢いかと思いきや、その大会ではめちゃくちゃ負けた。春から、どの大会に出ても何かしら賞にはかかってた彼女たちだが、忙しめの筆者が初めて見に行けた外部の大会で思いっきり負けたので、めちゃくちゃ皆凹んだと思う😂

 

何が言いたいかというと、ダンスはアートで、点数制でないので、審査員の好みや大会の特性によって本当に評価基準に差が出る。昨日と今日、そして明日で結果が変わる。

それも含めて面白いところなのだが、筆者達は昨年の雪辱を果たすべく、ある意味アタック攻略大作戦チームを緻密に作り上げたとも言える。

 

 

・自分たちのやりたい事を優先したステージング
・スキルや発想を背伸びして見せつけようとしない
・ライブ感、ドラマティックさで、3分でファンをつくる

 

 

上記を心がけ、Monoceros!!!は無事に「今しか出来ないダンス」を決勝の場で披露し、今大会で3位を掴むことができたと推察する。

 

これがまた次回の参考になるかは分からないし、また違うことで悩むかもしれないし、何よりこの上記のことはめちゃくちゃ高度なことだ。もちろん、日頃の3人の努力あってのことだし、必勝法なんてものはどこにも無い

 

 

ただ、昨シーズン、そしてこの2週間のことを記録して、いつか迷った時にこの記事を読み返したいと思う😊

 

 

 

 

最後に、筆者がダンスアタックで戦っていた時のことを軽く振り返ろうか。

 

中学1年生のとき、AYUNA(先日、DリーグのCyberagent Legitを卒業した有名ダンサー)に頼み、ワック➕ヒップホップの異色スタイルで挑んだ👉🏻敗退

 

中学2年生は交通事故で骨折。3人組チームで出るつもりが頓挫して申し訳なかった。

 

中3では挑戦できず。大人同士のトラブルでそもそもダンスを辞めさせられていた。→このblog参照

 

高1、スケジュールの都合上関東予選のみ挑戦。Ryota(同郷のWaackingのトップダンサー )とJAPAN DANCE DELIGHTの予選にも通ったチームで出場👉🏻敗退

 

高2、やっと筆者はユニットでなくコンテストチームに恵まれる。ALRESCHAというチームで、YUU(育成にも勢力的なWaakingダンサー)と出場。春の予選👉🏻4位で敗退
夏の西日本予選👉🏻通過‼️
※しかし、下位での通過だったため決勝はかすりもしなかった。「通過順位って大事だっ!!!」と学んだことを覚えている。

 

高3、ALRESCHA  での挑戦。

夏の関東予選👉🏻特別賞で敗退
夏の西日本予選👉🏻優勝🥇🥇通過‼️
※このときは予選出場順でトリだった。踊り終わった瞬間、めちゃくちゃ盛り上がって「優勝!」という嬉しいヤジが飛んだ。
決勝大会は2週間で新ネタを下ろして挑戦。順番は下から2番で良かったはずなのに、何にも賞を取れず。しかし、ジャケットが頭のピンに引っかかり、前が見えなくなるアクシデントがあった時に、筆者が落ち着いて自分のソロの時にピンからジャケットをゆっくり外した。その仕草に会場がめちゃくちゃ盛り上がったのを覚えている。良い記憶😂

 

 

まとまりがなく申し訳ないが、何が言いたいかと言うと、チームに恵まれ機会に恵まれ、予選に出られることも奇跡に近い凄いこと。
それを通るのも奇跡に近い凄いこと。
ファイナルでみんなで揃って踊れることの奇跡
またそこで受賞できる奇跡

Monoceros!!!の3人は、そんな奇跡の連続を普段の努力で引き寄せて、成し遂げたんだよということ。

 

絶対に忘れてはいけないし、当たり前に思ってはいけない。本当におめでとう🎊🎊🎊

 

まだまだここから、高み目指して頑張ろなっ❤️‍🔥❤️‍🔥❤️‍🔥

 

 


 

最後までご覧いただきありがとうございます💃

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