2025.06.17

【ショーパブレビュー】ダンサーみやかの全国ショーレストラン珍道中 《大阪・ベティのマヨネーズ編》Part 1

こんにちは😊みやかです。

今日の記事は無類の「ショーパブ好き」ダンサーがお送りする、全国ショーレストランブログです。

 

 

記念すべき第1弾はやはりココ、全国1番有名と言っても過言でないショーハウス

 

【Bettyのマヨネーズ】

 

さんでしょう‼️

 

 

今回の記事は、お店の雰囲気やショーの内容をレビューするだけではなく、キャストの方からの聞き取り調査を主に、このカルチャーの親しみ方や社会的なテーマへと繋げていく、そんなブログに出来たらと思います。

ダンサーならではの目の付け所でレビューできたら尚良いな🎶

 

 

 

早速ですが記事をお読みの皆さま、ショーパブという場所はご存知でしょうか。

 


 

飲食をしながら、歌・踊り・コントなどのショーが楽しめるパブ。(引用:コトバンク

 


 

⬆️基本はこんな感じで、サービス内容は店舗によります。ショーレストランや、ショーハウス、ショーバーなど、色んな呼び方もされます。

 

ステージ(舞台が必ずしもある訳ではない)があって、そのまわりに机と腰掛け。
客はそこで飲食をしたり、ステージでのショーを見て楽しみます。ただ、ビルボードのように大きな大きな会場と言う訳ではありません。
狭いところだと、筆者が実家を出て初めて住んだワンルームと似たり寄ったりのお店もありました😌。

 

 

早く本筋に行きたいので、解説はこれぐらいに控えておきます。もう少し気になる方はご自身で調べてみてください(こちらをタップ👉🏻ショーパブとは?)。

 

 

ちなみに、ほとんどのお店、というか全部かな。

18歳以下は立ち入り禁止です

ということで、この記事も18歳以下の方の閲覧は推奨いたしません。

 

若い方々は、そっとこの記事をブックマークして、18歳になった誕生日に是非開いて読んでくださいな😏

 

ではそろそろ、次からはお店の話をしたいと思います。実際に来店したつもりで、どうぞお楽しみください。

 

 


 

ショーハウス、《ベティのマヨネーズ》は、大阪・心斎橋の歓楽街のビルに存在する。大きなビルの路面店なので初めての方でも入りやすいだろう。

2025年4月4日に、40周年を迎えたという老舗中の老舗パブ。1985年創業、日本中のニューハーフたちを憧れさせた、ショーハウスの先駆け的存在である。公式ホームページによると、オーナーのベティママこそが、サザンオールスターズ桑田佳祐氏によってニューハーフという言葉を授かった張本人だと言うので驚きだ。(🔗ベティのマヨネーズ 公式ホームページ

 

 

現在ショーパブは、風営法の改訂や時流の変化により業界全体が衰退しており、消滅の危機にある。つい最近にも、JACK&BETTYという東梅田に店舗を構えていた老舗ニューハーフパブが、2024年の10月に40年の歴史に幕を下ろした。

 

 

続けること、続けられることの凄さは言うまでもない。

 

 

こちらのお店に来たのは今回で2回目つまりビギナー客である。

 

方向音痴の筆者は2回目にも関わらず迷ってしまい、猫しか通れないような真っ暗な裏路地をビビりながら進む羽目になったが、無事到着。

 

21時を少し過ぎた頃に入店した。

 

⬆️派手な入口は遠くからでも分かりやすい

 

⬆️ベティママさんの等身大パネル

 

⬆️18歳未満入店禁止。PayPayもクレジットカードも使える。ちなみにインボイスの登録もされている。

 

 

予約はつい数時間前。

 

📞「1人なんですけど、大丈夫ですか??」

 

ベティのマヨネーズは、1人入店でも「全然大丈夫ですよ〜」と快く電話に出てくれるのが嬉しい。たまに1人では入店できない店(特に関東は多い)やタイミングがあるので、要注意である。

 

ベティのマヨネーズはショーの時間があまり前後しないが、他店では、客の流れを読みながらショー時間を決定するのがあるあるなので、予約の電話はしておくのがベター。
そこでショーの時間や来店時間を確認すると安心だ。週末は割とどこも混むので、そういった面でも推奨する。

 

入店し、名前を伝えると、スタッフさんが席まで案内してくれる。

料金は後払いだ。

 

モノマネ系のパブやオールドスタイルのキャバレーではよく前払いもあるが、ニューハーフショーはキャストにドリンクやシャンパンを入れることもできるので後払いがほとんどである。

 

業務形態はクラブホステスに近い。ただ、飲み放題なので、口座制度(お客様管理係の配置)やボトルキープなどはほとんどない。指名などもなく、シャンパンやドリンクもキャバクラのように、特定のキャストの売上にはならない。個人戦ではなく、団体戦なのだそうだ。

 

 

ベティのマヨネーズは、セット料金が税込¥5,500円(2025年、6月現在)。

 

飲み放題でショーも見放題でこの値段は、はっきり言って良い意味でバグっている。スタッフドリンクやシャンパンも比較的安価なようだ。

 

 

以下、店内の様子である。

⬆️ご覧の通りかなり広い。全国有数の大きさである。

 

⬆️週末には2階席まで客が入ることがある。キャパは150名ほどだそうで驚愕である。

 

⬆️トイレは広くて綺麗。女子トイレは、個室が3つもあった。

 

⬆️運良くステージ前の良いお席に。ステージの広さは、目視だがサイドは6メートルぐらいありそう。奥行は中引き幕とかもあったし、セットもあったので予測できなかった(舞台裏は回り込みできるらしい)。そしてなんとバミリは見当たらない。ステージにもたくさんライトが吊ってあるが、筆者の背面、客先側にも照明機材があり、かなりの本格的。音響も大きなスピーカーがたくさんで、立体音響だ。

 

⬆️後ろにPA卓も発見。店内は常にBGM がかかっており、音量は小さめ。 小さなショーパブでは、キャスト自ら音照をやるケースも多いのだが(筆者はそういった親しみやすいのも大好物)ここはそうでは無く、本当に設備が整っている。

 

 

 

 

ちなみにきちんと掲載の了承は得ているので、読者の方々には安心してご覧になってほしい。

 

 

 

席ではとりあえずコーラを頼み、キャストの方が訪れるのを待った。すると、綺麗なお姉様が持ってきてくれた。

 

 

 

 

 

ピノさん

 

 

 

記事をご覧の皆さんは、あまりの綺麗さに驚いたであろう。無理もない。彼女はベティマヨの最年少キャストでピチピチの23歳、ピノさん。

 

ピノさんとは実は2回目の対面である。筆者は、以前(2024.12月)に彼女のファーストステージをこの目で見届けている。これも運命、筆者はピノさんに聞き取り調査のお願いを申し上げ、ご快諾いただいた。感謝である。

 

 


 

👩‍💻→筆者

👩🏻✨️→ピノさん

 

 

👩‍💻この店で働くまでの経緯を教えてください。

👩🏻✨️18歳から水商売をしています。MIX BAR(多種多様なセクシャリティの人たちが集まったバー)やキャバクラでの勤務を経て、2年前に大阪に来ました。ミニクラブやラウンジで働いたりしましたが、2024年の11月からベティのマヨネーズで働いています。

 

 

 

👩‍💻ミニクラブやラウンジでは、ご自身をどう説明して働いていたのですか?

👩🏻✨️ニューハーフですと言っていました。その方がトラブルが少ないので、私は楽をしたんです

 

 

 

👩‍💻楽、とはどういった面でしょうか。もちろん苦労されたこともあったのでは?

👩🏻✨️もちろん苦労したこともありましたが、お客様は綺麗な女の子とお話をしたくて店に来ます。そこに男がつくと、怒ると言う気持ちもとても分かります。しかしニューハーフだからこそ応援してくれたお客様もいらしたので、善し悪しですね。

 

 

 

👩‍💻では、今まではどうして「ニューハーフ」のお店で働かなかったのですか?

👩🏻✨️それは、自分のことをニューハーフだと思って生きていなかったから。ずっと女として生きてきた。だから、女の子の店で働くことは、自身のプライドだったのです。

 

 

 

👩‍💻そんな中、ベティのマヨネーズを勤務先に選んだのは何故ですか。

👩🏻✨️女の子の店で働いていたときに、何度かベティのマヨネーズに来たことがありました。もともとダンスや表現が好きだったし、店の雰囲気も好きだったので働くことを決意しました。どうせニューハーフの店で働くなら、有名なところで働きたいという気持ちもありました。

 

 

幼少期から、バレエやバトンなどのダンス表現経験があったというピノさん。ショーも人に見られることも好きだったそうだ。

 

 

👩‍💻実際働いてみて、働く前とギャップはありましたか?

👩🏻✨️ありました。想像より、全然働きやすくて良かったです。もっと早くからニューハーフの世界で働いておけば良かったと思いました。以前は何となく、「オカマの世界」というのが怖いイメージがありました。でも、実際には皆優しくて、女の子の店より働きやすいです。とても今が楽しいです。

※言葉に軽蔑的な意味を含む意図はありません。

 

 

 

 

👩‍💻お店の先輩たちのどんな所を尊敬していますか?

👩🏻✨️どの業界においても大切なことですが、トーク力だけに限らず、人それぞれ自分の魅せ方が素晴らしいです。

 

 

 

👩‍💻今の目標はなんですか?

👩🏻✨️お金を貯めて、少しずつ整形をしていずれは性転換をしたいです。

 

 

ピノさんはなんとホルモン注射だけで、体にはまだメスを入れたことがないそう。改めてその美しさに感動するが、やはりホルモン注射だけという筆者の言い方は如何なもので、一般的に2〜3週間おきの頻度で行う筋肉注射は、時間もお金もかかる上にリスクももちろんある。ホルモンは打ち続けなければならず、生殖器を取るまで基本的にゴールは無さそうだ(取ってゴールでも無さそうだけど)。つまり、副作用とずっと戦わなければならない。

 

自身の名前を変更するのは、正当な理由さえあれば家庭裁判所で案外簡単にできると聞いた事があるのだが、性転換をするためには日本の法律では生殖機能を無くさなければならない。かかる体へのリスク、時間、お金は、想像を絶する。

(筆者は以前、同性愛テーマの2万字の映画シナリオを書いたことがあり、その際必死にこのあたりのことを調査した経験がある。)

 

また、例えばその手術中、もしくは手術のダウンタイム中は、もちろん店に立ったり働くことができない。一般的な会社員のように療養中の傷病手当などをもらえるわけではない。

 

私はこの事実にとても社会的な問題を感じている。苦労を強いられる人が、間違いなく存在していることを忘れてはならないのではないだろうか。特に筆者は、性的マイノリティの影響を強く受けているダンスジャンル、「WAACKING」をメインにするダンサーなので、どうしてもこの問題を無視できない。

 

 

性自認と性的嗜好はまた別の話だが、関連として述べると、日本で同性愛者は結婚することが出来ない。

たまに、出来ると勘違いしている人も居るが、結婚ではなくそれはパートナーシップ宣言である。制度を導入している自治体は近年増えてきているが、パートナーシップ宣言自体に法的効力は無い。コロナ禍で、同棲愛者のパートナーが『家族のみ許可している』と、病院に見舞いを断られたニュースも記憶に新しい。

 

したがって、あえてパートナーシップ宣言をしないカップルや、【夫婦】になりたくてもなれないならせめて【家族】に、と、パートナー同士で養子縁組を結ぶケースも存在する。

 

また、筆者は先日X(旧Twitter)で「友情婚」という記事を見かけた。久しぶりにあった友達同士で意気投合して結婚した。しかし、これはあくまで税金の優遇や社会的な信用向上のためであり、今後恋愛する気も子どもを産む気も無い、という内容のものだった。

 

 

これは筆者の考えだが、「世の中はバランス」であるということ。

筆者は、見せかけの寄り添いよりも、事実を見て見ぬふりしないこと。そして、ジェンダー問題に限らず、人同士が傷つく、傷つけ合うことを少しでも避けられるような社会を求めていたい。

 

 

(ちなみに話の流れでピノさんに、生殖器取らないと性別の変更ができないのってかなり厳しいですよね、と言うと、ピノさんはまぁそれがルールだからねと筆者よりも落ち着いた様子だった。)

 

 

 

 

👩‍💻最後に、ピノさんの将来的な目標や夢はありますか?

👩🏻✨️皆に可愛いって思われたい。ピノが綺麗ってずっと言われていたいです。綺麗に歳をとりたいし、いつかは自分で店を持ってみたいことも夢の1つです。

 

 

 

 

 

 

ピノさんは、最高に可愛くて、綺麗で、素敵なパワーを持つ方でした✨️発言しづらい話題もあったと想像します。お話を聞かせてくれて、深く感謝申し上げます。

 

 

ピノさんが席を立ったあとも、次々に違うキャストさんが筆者のもとへ訪れ、それぞれトークを楽しませていただいた。ショーパブは、ショーだけでなく、お話を楽しむのも醍醐味。

 

お客の男女比は半々で、女性も多い。ひとりでも十分楽しめるので、安心して扉を開いて欲しい。

 

 

そうこうしている内に、スタートのアナウンスが。照明が落ち、カラフルなムービングライトが我々のグラスに反射する。

 

 

 

続きはパート2で✌️✌️✌️

 

 


 

最後までご覧いただきありがとうございます💃

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